2017/06/21 初版
2019/04/10 改編
2021/03/23 改編
はじめに
CPUとは Central Processing Unit の略ですが、その名の通り中心的に演算処理を行う部分。パソコンの頭脳というかメインなパーツです。パソコンの性能に最もかかわるところなので、一番初めに考えるのが良さそうです。
沢山の製品ラインナップがあって違いを把握するのは苦労しますが、型番の見方が分かると自分に合った製品を絞り込んでいくことが出来そうです。
IntelかAMDか
IntelもAMDもCPUを製造するメーカーです。
他にもメーカーはあるようですが、パソコンのCPUとしてはほぼこの2択になるようです。
どちらを選んでもちゃんとパソコンとして動くので好みで選んで問題ありません。
IntelのCore iシリーズが有名ですが、最近はAMDのRYZENシリーズも人気なようです。
無難にいくならIntelでしょうか。
RYZENもわるくないかも。
CPUとマザーボードは組み合わせがあり、IntelのCPUををAMD用のマザーボードに乗せることは出来ません。
また、IntelのCPUのほとんどには内臓GPUが搭載されています。
内臓GPUがあればグラフィックカードがなくても動作させる事ができます。
内臓GPUはそれほど高性能ではないのでゲームなどは厳しいですが事務用途なら十分な性能です。
※例外として名前の最後に"F"が付くモデルは内臓GPUを搭載していません
AMDのCPUのほとんどは内臓GPUが搭載されていません。
別途グラフィックカードを購入する必要があります。
※例外として名前の最後に"G"が付くモデルは内臓GPUを搭載しています
アーキテクチャ(基本設計)
アーキテクチャとはCPUの基本設計や基本思想を意味します。
アーキテクチャが変わるとCPUだけでなく、マザーボードなどの仕様も変わる事があります。
新しいアーキテクチャほど性能がよくなっていて、古いものは徐々に入手しにくくもなるので、なるべく新しいものを選ぶと良さそうです。
アーキテクチャ毎に「第〇世代」のように呼んだりコードネームで呼び分けたりします。
Intel Core iシリーズ
世代 |
コードネーム |
第11世代 |
Rocket Lake |
第10世代 |
Comet Lake |
第9世代 |
Coffee Lake Refresh |
第8世代 |
Coffee Lake |
第7世代 |
Kaby Lake |
第6世代 |
Skylake |
第5世代 |
Broadwell |
第4世代 |
Haswell |
第3世代 |
Ivy Bridge |
第2世代 |
Sandy Bridge |
初代 |
Nehalem |
AMD RYZENシリーズ
世代 |
アーキテクチャ |
第3世代 |
Zen2 |
第2世代 |
Zen+ |
初代 |
Zen |
コア数(スレッド数)とクロック周波数
コア数やクロック周波数はCPUの性能に大きく関わるものです。
同じアーキテクチャで作られたCPUでも、コア数やクロック周波数の違う複数の製品がラインナップされていて、性能や価格から目的にあったCPUを選べるようになっています。
コア数(スレッド数)
1つのCPUの中に複数の処理装置(コア)を持つものをマルチコアと呼ばれます。
マルチコアでは複数の処理を並列して実行する事が出来るため、コア数が多い方が処理能力が高くなります。
さらに1つのコアを2つ見せかけるハイパースレッディングという技術があり、さらに多くの処理(スレッド)を並列実行できるものもあります。
クロック周波数
GHz(ギガヘルツ)という単位で表記されていて、よく目にすると思います。
クロックとは回路が処理の歩調をあわせるために用いる信号ですが、これが早いほど処理が早い事になります。
ブランドと型番
メーカーは用途に合わせてコア数やクロック周波数の違う複数の製品を展開しています。
ブランド
Intelの場合は以下のようなブランドがあります。
- Core i7, Core i5, Core i3 ・・・ 主軸製品 数値が大きいほど上位モデル
- Pentium ・・・ Core iシリーズから少し機能を落とした廉価版 Celeronよりは上位
- Celeron ・・・ Core iシリーズからそこそこ機能をおとした廉価版
型番
Intel Core i プロセッサの場合「Intel Core i7 7700」のようにブランド名の後に4桁の数値が付きます。4桁の先頭が世代を表していて、数値が大きい方が高性能という感じになります。
また、4桁の数値の後にアルファベットが付く場合があります。
サフィックスと呼ばれるもので以下のような意味があります。
▼デスクトップ向け
- X ・・・ ハイエンド向け(オーバークロック可能)
- K ・・・ ハイパフォーマンス(オーバークロック可能)
- なし ・・・ 標準的なモデル
- S ・・・ 省電力モデル
- T ・・・ 省電力モデル(Sよりも省電力)
▼モバイル向け
- HK ・・・ ハイパフォーマンス (オーバークロックも可能)
- H ・・・ ハイパフォーマンス
- U ・・・ 省電力モデル
- Y ・・・ 超省電力モデル
結局どれがどのくらい早いの?
型番の番号だったりの数値が大きい方が性能が良さそうだってことは分かりましたが、結局どの程度の違いがあるのかまではよく分かりません。
そんな時はベンチマークテストの結果を参考にしましょう。
ベンチマークテストとは、テスト用のプログラムを実行させてCPUの処理性能を計測して比較する事です。個人で全ての製品をテストするのは難しい事ですが、幸い多くのサイトでベンチマークの結果を掲載してくれています。
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